腎不全が進行したり、糖尿病の初期には糸球体の内圧が上がり過剰濾過という状態になります。 この状態になると糸球体に負担がかかり腎障害が進行していきます。 この過剰濾過を改善するのにSGLT2阻害薬やACE-I、ARB等を使用するのですが、開始初期にには一過…
Biopsy-proven CKD etiology and outcomes: Chronic Kidney Disease Japan Cohort (CKD-JAC) study Nephrology Dialysis Transplantation, gfac134, https://doi.org/10.1093/ndt/gfac134 腎生検を使用した予後予測の有用性についての論文です。 やはり原疾…
院内抄読会で読むためにまとめてみました。 アウトカムをAKIではなく、6ヶ月後の腎機能としていることと、検証の仕方が面白い論文だなぁと思います。 最近色々な分野で造影剤は腎機能に影響を与えないので気にしなくていいんだよーという講演や発表を見るこ…
気づいたらほったらかしにしていたこのblog。アウトプットが大事だと気を入れ替えて続けて行こうと思います。 近医から発熱、腎機能障害で紹介になった患者さん、腎機能障害だけではなく、掻痒感・落屑を伴う皮膚病変や肺の浸潤影なども見られたため入院加療…
最近免疫チェックポイント阻害薬が周囲で使用される機会が増えてきました。 腎臓内科が主体で使うことは殆どないため、あまり声がかかることは少ないのですが、以前免疫チェックポイント阻害薬を使用して血球貪食症候群、急性腎不全を起こした時はかなり大変…
20代女性の料理人が仕事後に右手が腫れて来たと近医を受診。 仕事中は右手で鍋を振ることが長時間あると。 普段から右手が仕事後に張るようなことはあったが、その日は服がパンパンになるぐらいだった。 若干左手と比べて赤黒い色になっていたので、感染など…
いつも透析導入の時に長期留置型カフ付きカテーテルにするかシャントを作るか、心機能を見て考えることが多いです。 明確な指標は無く、心不全を繰り返している方、重度の弁膜症がある方、拡張能障害がある方などはシャントを作るのに注意が必要だと思いなが…
ネフローゼ症候群で当院に紹介になった30代の女性。 白血球減少、血小板減少、抗核抗体陽性、低補体血症等SLEを疑う所見であり腎生検を施行しました。 結果ループス腎炎IV型+V型と診断が付きましたが、その患者さんの蛍光染色があまり見ないパターンだった…
最近高齢発症のIgA血管炎を診ることが多く、先週また新たに高齢発症のIgA血管炎の患者が入院されました。腎機能悪化速度も早く、腎生検は抗凝固薬が切れない患者だったので腎生検はできませんでしたが皮膚生検から診断が付きました。 治療に迷っていたところ…
京都で腎臓内科をやっています。 以前からEvernoteにまとめたり、後進の指導を行っていたのですが流行りに乗って(乗り遅れた感はありますが)日々勉強したことをゆるーくアウトプットしていこうと思います。 腎臓分野だけでは無く、他分野で勉強したことも書…